リフォームとは?戸建/マンション/団地
マコトです。
リフォーム業界に携わって9年。
手がけた工事300棟以上の私が、具体的なリフォームの流れをお伝えします!!
この記事では『リフォーム工事の全体の流れは?』という問いに分かりやすく答えていきます。
【読んでほしい人】
■自宅のリフォーム工事を検討されている方(戸建、マンション、団地等)
■これからリフォーム業界への就職を検討されている方
目次
リフォーム / リノベーション とは
そもそも”リフォーム”という言葉を聞き、どういう認識をお持ちでしょうか?
しばしば、”リノベーション”という言葉も使われます。
言葉の意味では
”リフォーム”=主に住居の改装や改築の事で、主に内外装の工事の事
”リノベーション”=リフォームと比べて、大規模な工事の事
より具体的なイメージは以下になります
主に住宅で、上記の様な工事をすることを”リフォーム”といいます。
※稀にリノベーションの他にリニューアル等の単語が使われる事がありますが、基本的には上記のイメージの通りです。
リフォームの流れ
一般的なリフォームの流れをご説明します。
※工事内容や依頼会社によって、若干異なる場合があります。
順番に解説させて頂きます。
1. 準備 / 問い合わせ
まずは”準備”をしっかりしましょう。
解説の前に例外のケースをお伝えします。
それは”緊急性”が高い場合です。
例えば、”生活が出来ないレベルの雨漏り”です。
これは更に事前準備が必要で、予めどこに連絡をするのか事前に決めておきましょう。
身近なところで言えば、回覧板や地域紙に載っている会社で良いと思います。
何故したいか考える
貴方は何故、リフォーム工事をしたいのでしょうか?
その目的を明確にしておかないと計画が難航します。
(例)
お風呂の交換工事をしたいと思い、計画をスタートしたとします。
お風呂の工事をすると間接的に脱衣所の工事も同時に発生します。
そうすると、折角なら化粧台も新しくしたい。
見積もってみると予算オーバー・・・
本来の『お風呂を交換をしたい』という目的の裏には
☑昔ながらのタイルで寒々しいので断熱性の高いモノにしたい
☑段差が酷いのでバリアフリーにしたい
☑前の居住者が使っていたからそのままはちょっと・・・
☑お風呂に洗濯物を干したい
☑狭いので広くしたい
等、明確な目的があると思います。
酷い場合は『折角数百万もかけたのに、目的以外のところにお金を使ってしまった』という施主様も見てきました。
何故、その工事をする必要があるのかを明確にする事でコストを下げられる
予算を決める
実はこれが出来ていない施主様も多いです
住宅工事に関わらずですが営業の世界では
”お客様は口にした予算の120%までは払える”
という会話がしばしば行われます。
ずるずると予算が上がらない様に、最終的な予算を家族で決めておきましょう。
リフォーム工事は、契約後にやむを得ず追加費用が発生してしまう場合が多々ある
最初の契約で、予算のギリギリまで使うのは控える
情報収集
単価、工期、工法、材料・・・
インターネットで調べれば何でも出てきます。
Instagram等のSMSでも魅力的な情報で溢れています。
公開のない様に、可能な限り情報を仕入れましょう
比較をするなら『3つまで』等とルールを決めましょう
情報が簡単に手に入れられる世の中の為、営業マンよりお客様の方が最新の建材に詳しいという事も頻繁に起こります。
調べるのは◎。目的は適切な判断材料の為であり
営業マンや職人さんにマウントをとってはいけない。
☑リフォームは高価な買い物。適度な情報収集をする
☑情報は集めすぎるとキリがないので同じ系統は3つまで等決める
☑完璧に理解する必要はない
工事会社を探す
まだ探す段階なので、複数社に声をかけましょう。
選択肢は多々あります。
■家を建てた会社
■近所の会社
■大手の会社
■ホームセンター、家電量販店等
■○○専門店(塗装工事、水回り工事、ガス工事等)
■紹介
等、様々な問い合わせ先があります。

比較サイトも充実していますので、複数社に概算見積を出してもらうのが良いです。
その対応のレベルで〇×△の判断が出来ます。
また、実際に打ち合わせをするのは3社までがお勧めです。
リフォームの打ち合わせはしっかりやると、2時間を超えてしまう事も多々あります。
☑概算見積は複数社からもらいましょう
☑実際に会うのは3社までにしましょう
その方も3社が限界と仰っていました。
2.打合せ / 契約
実際にリフォーム会社とあって打ち合わせをします。
同時に”現地調査”をする事が殆どです。
見られたくない箇所は綺麗にしておきましょう。
打合せのポイントは以下になります。
☑自分の財産である”家”を任せられる会社かどうか判断する
以上です。
後述いたしますが、建設業界では所謂”定価”がありません。
よって比較すると価格差が必ず生まれます。
金額が高い=悪徳業者ではない
むしろ金額だけで勝負してくる会社はトラブルが多いのが実態です。
特に『今日(若しくは○○日までに)契約して頂けたら、値引きます!!』という会社はお勧めできません。お客様目線でないからです。
後述いたしますが、金額の根拠が明確になっているかどうかが判断材料です。
見積を貰う
一般的に施主様が見積金額を知るのが、3回あります。
①口頭での概算見積:一般論+20%くらいで言われる事が多い
②打ち合わせ後の概算見積:初回打ち合わせ後の大まかな見積
③契約見積:詳細打ち合わせを得ての最終提案
ここでは、②以降の実際に書面で見積を貰う際の見るべきポイントをお伝えします。
☑一式見積が多くないか (例)○○工事 一式□□万円
☑備考欄に注意点等の記載があるか
☑必要以上の諸経費が載っていないか(全体の10%以内が目安)
☑隅々まで見て、不明な項目はないか
上記4点をまずは、確認しましょう。
概算見積の場合、致し方ないのですが『一式○○万円』の見積は分解若しくは納得できるまで説明してもらいましょう。
酷い会社だと、材料費がメーカー定価より高額な場合もあります。
少なくとも、契約見積は必ず確認してください。
期限をきって、しっかりと回答してもらいましょう
仕様決め
採用する建材を確定させます。
リフォームの場合、完成形をみて購入する出来ないので出来る限りイメージを具体的にしましょう。
具体的には下記になります。
☑水回りはショールームへ行く(キッチン/ユニットバス/化粧台/トイレ)
☑フローリングや建具色、壁紙はサンプルを貰う
比較する / 納得する / 工事会社を決める
これは3点セットです。
☑予算内に納まっているか?(予算の90%程度が理想)
☑見積に不明点はないか
☑担当者が信用できるか
☑アフター保障の実績はあるか(範囲や手段まで詳しく)
☑工期(工程表)は明確か
☑トラブル時の追加費用については説明があったか
☑支払い条件に納得したか
☑契約後の担当者が明確か?
必ずしも全部が揃っていない事もありますが
一番は貴方ご家族が”納得しているか”これが一番重要です。
契約書を締結する / 支払いをする
一部のリフォーム会社で書面の契約行為を実施していない会社は存在しますが、トラブル防止の為に、書面での契約はしておきましょう。
総額100万円未満の工事の場合、契約書を取り交わさない会社も存在しますので、確認しましょう。
尚、支払い時期については会社によって異なりますが、
(例)
小規模工事:工事前に一括支払い
中規模工事:工事前と工事後に50%づつ
大規模工事:工事前/工事中/工事後に分割
契約時に確認しましょう!!
3.工事前 / 工事中
ここまで来るとやる事は少ないです。
リフォーム会社が代行してくれる場合もありますが
工事中には騒音が出る為、ご近隣の方に挨拶は行っても良いでしょう。
☑トラブル防止の為、少なくとも工事範囲の写真を撮る
☑可能であれば工事中の写真を撮る(許可を取りましょう)
☑貴重品の管理をする
工事中の差し入れは原則必要ありません。禁止されている会社もあります。
『ご苦労様です。ありがとうございます』
等伝える程度で大丈夫です
4.引き渡し / /アフター
無事に工事が終わり、引き渡しを受ける際に工事後の写真を撮りましょう。
ビフォーアフターの比較も出来ますし、トラブル防止にもなります。
まとめ
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
長々と書いてきましたが、大事なポイントは2つ
☑自分と家族が納得して決断出来ているか
☑信用出来るリフォーム会社か
不明点がありましたらページの一番下の”お問合せ”からお気軽にご質問下さい。
下記は、リフォーム工事の基本が具体的に書いてある書籍です。
参考にして頂けると幸いです。